甲子園全国大会に大学野球経験者が出場
- 2016.08.19 Friday
- 07:43
甲子園全国大会が発足してしばらくは、大学野球経験者が大会に出場することがありました。初期の選抜中等野球では、年齢制限がありませんでした。1918年、全国大会に出場した慶應普通部(東京)の山口昇は、慶應義塾大学の選手として大学野球経験がありました。
1920年、全国大会に出場した豊国中(福岡)の小方二十世は出場時19歳で、法政大学の選手として大学野球経験がありました。当時の中学野球の規約では選手の年齢制限はなく、在籍生を学校長が代表選手と認めればどんな選手でも出場できたため、このような現象が起きました。
戦後も年齢制限を超えながら出場特例が認められ、甲子園に出場した選手が何人かいます。1956年の夏大会で甲子園に出場した米子東(鳥取)の長島康夫は、外地からの引揚者で、19歳になっていましたが、高野連は事情を考慮して、予選1ヶ月前に特例を設けて長島の出場を許可しています。