かつてルビーは、全宝石中で最も貴重とされていました

  • 2015.12.05 Saturday
  • 07:51




ルビーは、コランダム(鋼玉)の変種です。ダイヤモンドに次ぐ硬さの赤色が特徴的な宝石です。天然ルビーは産地がアジアに偏っていて、欧米では採れません。宝石にできる美しい石が採れる場所は、極めて限られています。

かつてルビーは、全宝石中で最も貴重とされていました。ダイヤモンドの研磨法が発見されてからも、人工合成ができるまでは、ダイヤモンドに次ぐ宝石として扱われていました。

ほとんどのルビーは、玄武岩や変成岩、大理石などの岩石中に存在します。ミャンマーでは「ピジョン・ブラッド」(ハトの血)と呼ばれる最高級のルビーが得られます。

ルビー成分の中にルチルの針状結晶が混ざることによって反射光が星状に見えるものは「スタールビー」と呼ばれ、珍重されています。

中世から、ルビーと呼ばれ始めます。アラビアやペルシアでは、ルビーに病気を治す力があると信じられていました。インドでも、ルビー粉が秘薬として用いられたことがあります。

1902年、フランスの化学者オーギュスト・ヴィクトル・ルイ・ベルヌーイによって、商業用の宝石としては初めて人工合成法が開発・発表されました。ベルヌーイ法(火炎溶融法)です。

ヨーロッパ史上最大のルビーは、1777年サンクトペテルブルクを訪れたスウェーデン王グスタフ・アドルフがロシアのエカチェリーナ女帝に贈ったルビーで、小型の鶏卵程度の大きさがありました。

1955年3月、人類初のダイヤモンド合成成功

  • 2015.12.05 Saturday
  • 07:46




ダイヤモンドの採掘は、鉱床近くの河原などで鉱石を探す方式が主流でしたが、1867年にオレンジ自由国と英領ケープ植民地との国境付近でダイヤモンド鉱床が発見され、母岩を粉砕して鉱石を探す方式が主流になりました。

ダイヤモンドのカリナンは、1905年に南アフリカで発見されました。カット前の原石は3,106カラットあり、合計1,063カラットの105個の宝石が得られました。当時のイギリス国王であるエドワード7世に献上されています。

1955年3月、米国のゼネラルエレクトリック社が高温高圧合成で人類初のダイヤモンド合成に成功したと発表しました。発表後に、スウェーデンのASEA社が数年前にダイヤモンド合成に成功していたという発表を行いました。

紛争地で採掘され密売されるダイヤモンドを、紛争ダイヤモンドと呼びます。紛争の財源となっています。2002年11月、紛争地からのダイヤモンド輸出入の禁止を目的としたキンバリープロセス認証制度が制定されました。

ダイヤモンド、ルビー、サファイア、エメラルドは、四大宝石と呼ばれます。あなたは、どれが一番好きですか?

  • 2015.12.05 Saturday
  • 07:36




Twitterで「ダイヤモンド、ルビー、サファイア、エメラルドは、四大宝石と呼ばれます。あなたは、どれが一番好きですか?」と質問しました。2,714人が回答してくれました。

結果は「ダイヤモンド」35%、「ルビー」16%、「サファイア」27%、「エメラルド」22%。ルビーが一番不人気でした。

ダイヤモンドという名前は、ギリシア語の「征服し得ない、屈しない」に由来しています。

ダイヤモンドは、炭素の同素体の1つで、天然では最も硬い物質といわれています。日本語で金剛石と言います。結晶構造は多くが8面体で、12面体や6面体もあります。宝石や研磨材として利用されています。

ダイヤモンドは、マントル起源の火成岩であるキンバーライトに含まれます。マントルの高温・高圧状態の炭素が地表近くまで一気に移動することで、グラファイト(黒鉛)への相転移を起こさなかったと考えられています。

20世紀初頭では、真珠はダイヤモンドより高価な宝石

  • 2015.12.04 Friday
  • 08:05




20世紀初頭、ヨーロッパ資本が真珠の価格をコントロールしたため、真珠はダイヤモンドより高価な宝石でした。

古くから日本は、真珠の産地として有名でした。日本書紀や古事記、万葉集には、真珠の記述があります。「魏志倭人伝」には邪馬台国の台与が曹魏に白珠(真珠)5000を送ったと記されています。

日本の真珠は、アコヤガイから採取されていました。日本以外で採れる真珠に比べ小粒でした。ただ日本の真珠の美しさはヨーロッパまで伝えられ、コロンブスも憧れていたといいます。

1893年、日本の東大三崎臨海実験所の箕作佳吉の指導をうけた御木本幸吉が、英虞湾神明浦で養殖アコヤガイの半円真珠の生産に成功します。そして1905年、英虞湾の多徳島で真円真珠の生産に成功します。

日本の養殖真珠の発明は、球体に削った核を、アコヤガイの体内に外套膜と一緒に挿入して、真珠層を形成させる方法です。

1907年、見瀬辰平が初めて真円真珠に関し特許権を獲得します。続けて西川藤吉が真円真珠生産に関し真珠形成法の特許を出願します。現在の養殖貝による真珠生産の技術は、これらの技術に負うところが大きいです。

イギリスが養殖貝による真珠は偽物だとし、パリで真珠裁判が行われました。1924年5月24日、天然と養殖貝による真珠には全く違いが無かったので全面勝訴します。養殖真珠が大量に市場に出回るようになり、真珠の価格は暴落しました。

真珠の養殖技術と販売ビジネスモデルを獲得した日本は、ヨーロッパ資本によって支配されていた真珠市場に進出し、世界のシェア9割を占めるようになりました。

1960年代後半、ミニスカートの流行など、従来のファッションの傾向が大きく変わり、世界の真珠の需要が激減しました。日本の真珠業者は、その後は国内市場を中心に販売しています。

真珠は、有機質とアラレ石の薄層構造を持つ生体鉱物

  • 2015.12.04 Friday
  • 07:57




真珠は貝の体内で生成されるため、生体鉱物(バイオミネラル)と呼ばれています。貝殻成分を分泌する外套膜が、貝の体内に偶然に入りこむことで天然真珠が生まれます。成分は貝殻と同じです。

真珠層は、カルシウムの結晶(アラレ石)と有機質(タンパク質コンキオリン)が交互に積層しています。有機質とアラレ石の薄層構造で「多層膜干渉」現象がおこり、真珠特有の虹色が生まれます。

真珠は、「月のしずく」「人魚の涙」と呼ばれて、世界各地で古くから宝石として珍重されてきました。その希少性から薬としての効能が期待され、服用される例もあります。

真珠は、エジプトでは紀元前3200年頃から知られていました。クレオパトラが酢に溶かして飲んでいたと伝えられています。中国では紀元前2300年、ペルシャで紀元前7世紀、ローマでは紀元前3世紀から真珠が用いられていたという記録があります。

スペイン人がアメリカ大陸を侵略していた時、ベネズエラという真珠の一大産地を発見しましたが、採掘のために現地の先住民を酷使し、絶滅させてしまいました。

宝石の代表と言えば、ダイヤ?、真珠?

  • 2015.12.04 Friday
  • 07:45




Twitterで「宝石の代表と言えば、ダイヤ?、真珠?」と質問し、2,051人が回答してくれました。結果は、ダイヤ76%、真珠10%、それ以外14%でした。予想通り、ダイヤが多数を占めました。ただ、真珠を宝石と認めない方もいらっしゃいました。

宝石の世界的な定義は、希少性が高くて美しい外観をもち、モース硬度が7よりも高い天然鉱物を指します。動物や植物などの生物が作り出した宝石もあります。真珠、琥珀、珊瑚などが有名です。

アンモナイトの化石からなるアンモライトも、1981年に世界宝石連盟が公式に宝石として認定しました。アメリカ合衆国とカナダのロッキー山脈の東斜面にのみ産出します。

人がはじめて出会った宝石は「真珠」です。他の宝石は、みがくことで輝きますが、真珠は貝から取り出したとき、すでに美しい輝きをもっています。

アテネは「エーゲ海の真珠」、ブダペストは「ドナウの真珠」、マニラは「東洋の真珠」と呼ばれています。

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