「パッチギ!」は、しっかりした歴史観に支えられた、おおらかで暴力的な熱血青春映画

  • 2015.12.31 Thursday
  • 11:30




井筒和幸監督の「パッチギ!」(2004年)は、おおらかで暴力的な熱血青春映画です。とにかく面白いですが、しっかりとした歴史観に支えられた傑作です。「ガキ帝国」の初心に帰りながら、痛苦な歴史を省みない日本の現状をも批判しています。その姿勢は共感できます。

グループ・サウンズ全盛の1968年が舞台。いきなり失神シーンが登場し笑わせます。次は京都府立東高校の空手部と朝鮮高校の番長・アンソンらによる乱闘シーン。激しくぶつかり合い血が飛ぶます。主人公の松山康介は、アンソンの妹でフルートが得意なキョンジャに心を奪われます。

彼女が奏でる美しい曲が「イムジン河」という朝鮮半島に思いをはせた歌だと、音楽に詳しい坂崎に教えられます。康介は、ギターの弾き語りで「イムジン河」を練習し、朝鮮語の独学を始めます。そして日本と朝鮮の歴史に目覚めていきます。

この辺の展開は、スムーズで無理がありません。さすが熟達な井筒和幸監督です。坂崎役のオダギリジョーは、相変わらず軽妙で魅力的。松山康介を演じた塩屋瞬は、すがすがしい姿が印象的でした。



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