映画「ミッドナイトイーグル」は、壮大なスケールだが表現は情けない

  • 2015.12.25 Friday
  • 16:00




「ミッドナイトイーグル」は、成島出監督作品です。米空軍のステルス型戦略爆撃機・通称「ミッドナイトイーグル」が、特殊爆弾を積んだまま、極寒の北アルプスで墜落します。国際紛争が絡んだ壮大なスケールの山岳サスペンスという設定ですが、その表現はあまりにも情けない。

冬山自体の描き方は、悪くありません。しかし最大の見せ場となるミッドナイトイーグルの内部が、恥ずかしくなるほど安っぽいです。激しい銃撃戦に緊迫感が感じられません。政府関係者の発言、行動が、不自然すぎるます。自国で解決しようとしながら、最後はあっさりとアメリカに頼る日本政府。アマチュア無線のむちゃくちゃな使い方といい、突っ込みどころ満載の仕上がりです。

キャスティング的には、竹内結子と吉田栄作の演技が印象に残りました。この映画の欠点は、家族愛というオブラートに包んで、結局は日本政府の秘密主義を肯定している点です。ジャーナリズムの基本を平気で踏みにじっている点です。

ナパーム弾を憎んでいた戦場カメラマンの、なんというラストの皮肉な選択。犠牲死という美学に見せかけて、一方的な政治宣伝が行われています。ひどく頼りなく描かれている自衛隊が、全面協力している理由もそこにあるのでしょう。家族愛に涙しながら、どうにも後味が悪かったです。



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