映画「大統領暗殺」は、ブッシュ大統領の暗殺を仮定した疑似ドキュメンタリー

  • 2015.12.25 Friday
  • 15:41




「大統領暗殺」(2006年、イギリス映画)は、ガブリエル・レンジが監督・脚本・製作を務めています。現職のブッシュ大統領の暗殺を仮定した疑似ドキュメンタリーです。

本物の映像シーンを巧みに組み合わせて虚構を作り上げています。2007年10月19日、アメリカ中部時間20時13分、ジョージ・W・ブッシュ大統領が、シカゴでの演説の際に大規模な反戦デモに遭遇し、会場を去る際に何者かに銃弾を受け暗殺されます。そして確たる証拠がないまま、中東系の男性がテロリストとされます。

精密なシミュレーションによって、アメリカの抱える深刻な問題をあぶり出していきます。新しい手法による政治サスペンス・ドラマです。FBI、警察、マスコミなどの危険な実態を検証していく姿勢は、驚くほど手堅い。けっしてキワモノの作品ではありません。

事実と間違えてしまう作品を示すことで、私たちが信じている事実に、揺さぶりをかける高度な手法です。志の高い優れた作品です。2006年9月10日、トロント国際映画祭で上映され、国際批評家賞を受賞しました。

しかし、イギリスでは劇場公開されず、劇中での暗殺日の1年前に当たる2006年10月19日にチャンネル4で放映されたました。全米では2006年の10月27日に公開。500館以上の劇場で公開される予定でしたが、圧力により91館という限定された劇場での公開を余儀なくされました。

2007年3月に公開されたイタリアでも、予定されていた劇場のうち30%が上映を辞退するなど、世界各国で物議をかもしました。

日本でも、社会問題化しました。最初「ブッシュ暗殺」という邦題で発表。しかし、その邦題とポスターが映倫で「審査不可能」とされました。映倫によると「あらゆる国の主権を尊重し、元首、国旗、国家及び民族的習慣の取り扱いには注意する」という条項に抵触すると判断しました。配給会社のプレシディオでは、1982年に公開された「食人大統領アミン」を例にあげ、「ブッシュ暗殺」という邦題での審査通過を交渉しましたが、却下されました。映倫の審査が通らないと劇場での公開はかなり難しく、ほぼ全ての映画館で上映を拒否されるため、やむなく邦題を「大統領暗殺」に変更し、ポスターもブッシュだと認識できないようにしました。



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