映画「記憶にございません!」、楽しみましょう

  • 2019.10.04 Friday
  • 20:32

 

 

三谷幸喜監督の長編映画8作目です。

 

 

 

史上最低の支持率になっていた総理大臣が、演説中に市民から投げられた石が頭にあたり記憶をなくしてしまいます。しかし、しがらみから解放されたことで、悪徳政治家から善良なおじさんに変わります。政治の場で登場する都合の良い言葉「記憶にございません」を、逆手に取った設定は見事です。

 

最初に出たクレジットがいいです。この作品はフィクションであり、「実在の人物と似ていても、たまたまです」というクレジットで、早くも笑ってしまいました。前半には、不必要なすべるギャグが多く、少し心配しましたが、徐々に物語の中に引き込まれました。

 

なにもかも忘れてしまい、周りに振り回される黒田総理大臣を中井貴一が、軽妙に演じています。終始、困った顔が印象に残ります。俳優としての安定感、うまさに磨きがかかっています。

 

黒田総理大臣は、夢と理想を取り戻し、政治を変えようと捨て身の行動に出ます。合わせて家族の再生も描かれます。

底抜けの楽天性を貫いていますが、そこには家族や政治に対する屈折した皮肉がこめられているのでしょう。

 

政治コメディとしては、軽すぎるという印象が残るものの、あまりムキにならずに楽しんだ方がいいです。

 

東宝のホームページをみると、一般公開を前にした8月11日、安倍首相に「記憶にございません!」を観てもらい、上映後に三谷監督と対談した様子が公開されています。

 

まず三谷幸喜監督が「どうもありがとうございます」と話し、安倍首相が「楽しく拝見しました」と感想を述べます。三谷監督は「ムッとはしなかったですか?」と直球の質問をします。安倍首相は「いえ、一瞬しましたけれど」と本音を明かします。 三谷監督が、「とりあえず、おうかがいをしたいのですが、感想は? 」と畳みかけ、安倍首相は「記憶にございません!」とかわしています。

 

映画を観た後、この対談を読むと、映画の余韻が変わるかもしれません。

 


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