映画「翔んで埼玉」

  • 2019.03.25 Monday
  • 22:00


「翔んで埼玉」は、魔夜峰央のコミックの実写映画化ですが、実現までには紆余曲折がありました。


原作は中断したままで、映画は原作の実写化というよりも、原作をもとに構想を思い切り膨らませた内容になっています。監督は、「テルマエ・ロマエ」の武内英樹です。

 

魔夜峰央は、1953年3月4日生まれ。代表作の『パタリロ!』は、『花とゆめ』で1978年に連載を開始し、現在も連載中です。2018年に『パタリロ!』40周年と単行本100巻刊行が実現しました。1982年にTVアニメ化、2016年には舞台で上演され、2018年にも第2弾の舞台が公演されています。そして、舞台版のキャスト・スタッフで制作した実写版の『パタリロ!』が、6月28日から劇場公開されます。

 

コミック『翔んで埼玉』は、『花とゆめ』1982年冬の別冊、1983年春の別冊・夏の別冊に3回に分けて連載されました。

 

魔夜 峰央は、出身地の新潟県から埼玉県の所沢市に転居しました。『翔んで埼玉』は、住んでいる埼玉県を「おちょくる面白さ」を狙いましたが、第3話まで執筆した後に横浜市に転居して連載を中断し『未完の作品』となりました。

 

「翔んで埼玉」は、1986年に短編集「やおい君の日常的でない生活」に収録されましたが、あまり話題になりませんでした。しかし発表から30年以上経った2015年に、インターネット上で「翔んで埼玉」の衝撃的な内容が話題になり、宝島社から復刊されます。2016年2月時点で発行部数は50万部を突破しました。

 

映画「翔んで埼玉」は、出身地・居住地によって激しい差別が行われている架空の日本が舞台です。


名門校・白鵬堂学院に、容姿端麗な麻実麗という男子学生が転入してきます。当初は麗に反発していた、自治会長・白鵬堂百美は、次第に麗(れい)にひかれていきます。 しかし麗は、埼玉解放戦線のメンバーでした。

 

見た目が女性のような白鵬堂百美を、二階堂ふみが演じました。原作の濃厚なBLの雰囲気が微妙に緩和されました。

 

麻実麗役は、まさかのGACKT。しかし、見事に決まっています。


埼玉デューク役の京本政樹も、いい味を出しています。

 

くだらないギャグの連続に、笑い転げているうちに、価値観を変えられるストーリーです。今の時代を問い返すインパクトがあります。埼玉は、地名ではなく、生き方なのです。埼玉化は、画一化ではなく、多様化なんですね。

 

どこがおもしろいかは、観ていただくのが一番。2018年の「カメラを止めるな!」は奇跡でしたが、危険な題材を取り上げて見事に突き抜けた「翔んで埼玉」も、ある意味で奇跡的な作品です。


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