第4回ロンドンオリンピックの「ドランドの悲劇」
- 2016.09.13 Tuesday
- 07:44
第4回ロンドンオリンピックのマラソンで、最初に競技場に到達したイタリアの選手ドランド・ピエトリはゴール地点を勘違いして直前(彼の認識におけるゴール)で倒れ、役員の助力でゴールしたため、のちに失格となりました。
ピエトリは、ゴールまでに何度も倒れ、そのたびごとに係員に抱え上げられました。彼はへとへとに疲れ果てながらも、何とか1着でゴールすることができました。タイムは2時間54分46秒でした。ラスト350mに10分もかかっていました。2着はアメリカのジョニー・ヘイズでした。
アメリカチームはすぐに、ピエトリが係員に助けられながらゴールしたことについての異議を申し出ました。異議は認められ、ピエトリは失格となり、最終成績からも抹消されてしまいます。これが有名な「ドランドの悲劇」です。スタジアムは影も形もありませんが彼のゴール地点は現在も残されています。