滝田洋二郎監督「眠らない街 新宿鮫」、若松孝二監督「我に撃つ用意あり」
- 2016.02.15 Monday
- 14:22
「眠らない街 新宿鮫」(1993年) は、滝田洋二郎監督の作品です。大沢在昌による同名の小説「新宿鮫」シリーズの第1弾です。新宿・歌舞伎町界隈で「鮫」を呼ばれる刑事・鮫島を描くハードボイルド・アクション映画。新宿オール・ロケで撮影されました。さすがに新宿の雰囲気をある程度表現しています。ただ、きれいにまとめすぎている面も感じられます。田中美奈子、奥田英二が、しっくりしていません。
若松孝二監督の「我に撃つ用意あり」(1990年)の方が、新宿の独特の猥雑さ、開かれた閉塞感を、より表現できていたと感じました。原田芳雄の存在感も眩しいほどです。