映画「フィラデルフィア」、エイズとゲイに対する偏見を法廷で覆す

  • 2016.02.14 Sunday
  • 12:04




ジョナサン・デミ監督の「フィラデルフィア」(1993年)は、エイズとゲイに対する偏見を法廷で覆していく物語です。第66回アカデミー賞でトム・ハンクスが主演男優賞を受賞しました。ただ、エイズ問題も、同性愛差別も、極めて中途半端にしか描いていないと思います。

法曹界という、特権的な世界の中での話で、エリ−トほど社会防衛的な意識が強い。その辺の掘り下げも不足しています。主人公の家族が、最初からこぞって応援するというのも出来すぎです。輸血による感染か否かいう感染原因によるエイズ患者の選別化という根強い傾向に対する批判も、あいまいなまま終わっています。

エイズという重いテ−マを描きながら、 時には笑えるエンタ−テインメントを目指したと監督が話していましたが、それにしてはパワ−が不足しています。エイズに感染した友人がいたとしても、自分が安全な位置にいては、エイズ問題には深く切り込めません。

その点では、距離感を失うほど切実さに満ちた「野性の夜に」の方がはるかに共感できます。エイズ問題と同性愛問題は、はっきりと区別しなければなりません。



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