映画「愛のコリーダ2000」、25年ぶりによみがえった世界に誇りうる傑作

  • 2016.01.18 Monday
  • 23:34




大島渚脚本・監督の「愛のコリーダ」は、25年前の日本での公開時には一部シーンがカットされ、シーンによっては全面にぼかしがかって、何をしているのかさえ分らないほどの「修正」がなされていました。

「愛のコリーダ2000」としてよみがえった作品は、一部にぼかしはあるものの、修正はごくわずかで何をしているかはすべて分かります。ショッキングなラストは修正なしで公開されました。日本で「愛のコリーダ」が劇場公開されたと言っていいでしょう。

1936年の「阿部定事件」を男女の壮絶な愛のドラマとして描いた大島監督の熱いまなざし。その力強く美しい映像は、戸田重昌の美術によって、さらに輝きを増しています。

全く古びていないばかりか、時がたってさらに魅力的になったと感じました。世界に誇りうる傑作です。さらに、じつにさまざまな性の形態が盛り込まれていることにも驚きます。「ポルノ」ではないと言われたが、日本文化を踏まえた極上のポルノグラフィでもあると言えます。

定役の松田英子は、本当に逸材でした。あの存在感は誰も真似できません。ただ、その後の不幸を知っているだけに複雑な思いになります。

ハードコアに挑戦した藤竜也の勇気は、今こそ最大限に評価したいと思います。二人の身体は、映像な美に昇華しています。脇役も素晴らしい。中でもみすぼらしい乞食を演じた殿山泰司の「勇気」こそ、最も讃えなければならないでしょう。

1976年作品。日本・フランス映画/109分。提供=大島プロダクション×ギャガコミュニケーションズ。製作=アルゴス・フィルム(フランス)、オセアニック(フランス)、大島渚プロダクション。製作代表=アナトール・ドーマン。脚本・監督=大島渚。製作=若松孝二。撮影=伊東英男。照明=岡本健一。美術=戸田重昌。美術担当=下石坂成典。装飾=荒川大。衣装=加藤昌廣。録画=安田哲男。編集=浦岡敬一。音楽=三木稔。演奏=日本音楽家集団。美粧=竹村幸二。結髪=大沢菊江。吉蔵=藤竜也、定=松田英子、「吉田屋」のおかみトク(吉蔵の妻)=中島葵、「吉田屋」の女中松子=芹明香、「吉田屋」の女中キヌ=阿部マリ子、「吉田屋」の女中千恵子=三星東美、老乞食=殿山泰司、「吉田屋」の女中頭お常=藤ひろ子、芸者八重次=白石奈緒美、「みつわ」女中=青木真知子、芸者(「みつわ」)=東祐里子、芸者(「みつわ」)=安田晴美、芸者(「みつわ」)=南黎、芸者(「みつわ」)=堀小美吉、半玉=岡田京子、幇問=松廼家喜久平、「田川」のおかみ=松井康子、大宮先生=九重京司、(満左喜)の女中=富山加津江、蛇の目の娘=福原ひとみ、小料理屋のおやじ=野田真吉、芸者菊竜=小林加奈枝、芸者(「満左喜」)=小山明子



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