映画「ホットギミック ガールミーツボーイ」

  • 2019.08.17 Saturday
  • 09:59



「ホットギミック ガールミーツボーイ」は、山戸結希監督の新作です。脚本も担当しています。原作は、相原実貴の少女コミックです。

 

16歳の少女・成田初(なりた・はつみ)が主人公です。初を取り巻く3人の男性との間で、心が激しく揺れ動きます。「乃木坂46」の堀未央奈が映画初主演で、初を演じています。演技はぎこちないですが、不器用だけれど前向きな少女を演じるには、そこが良かったのでしょう。

 

少年が少女と出会って恋に落ちる物語を「ボーイ・ミーツ・ガール」と言いますが、この作品は「ガールミーツボーイ」と、あえてガールを前面に出しています。そして、よくあるストーリーとは大きくかけ離れた展開を、独自の映像表現で、畳みかけるように描いていきます。監督の尖った美意識が充満しています。

 

前作の「溺れるナイフ」も、初々しい映像表現が魅力的でしたが、新作ではさらに作家性を発揮した表現が目立ちます。とらえどころがなく、たえず変化する少女を描くことに成功しています。

 

映画では、「バカでいる」ことが強調されます。スティーブ・ジョブズが2005年6月、スタンフォード大学卒業式辞で語ったスピーチの締めくくりの言葉として述べた「stay hungry, stay foolish」を思い出しました。

 

紋切り型の少女観、女性観を問い返し、破壊する山戸結希監督は、目が離せない作家です。


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映画「WE ARE LITTLE ZOMBIES」

  • 2019.08.17 Saturday
  • 09:56



「WE ARE LITTLE ZOMBIES」は、長久允(ながひさ・まこと)監督が、脚本も手がけています。長編映画デビュー作でもあります。

 

突然両親を亡くして感情を失った4人の子どもたちが火葬場で出会い、音楽を通して成長し心を取り戻していく物語です。RPGゲームのような表現や構成を基本に、深刻なテーマを軽やかに、色彩豊かに描いています。

 

自主制作映画の自由さが持ち味ですが、佐々木蔵之介、工藤夕貴、佐野史郎、菊地凛子、永瀬正敏ら、ベテラン俳優が大勢出演しています。

 

長久允監督の前作「そうして私たちはプールに金魚を、」には、2017年、札幌国際短編映画祭ナショナルプログラムで出会いました。新鮮な映像に圧倒されました。思春期の女の子たちの猥雑でパワフルなエネルギーと閉塞感が良く表現されていました。映画祭では、最優秀監督賞、最優秀国内作品賞、最優秀編集賞を受賞しています。

 

「WE ARE LITTLE ZOMBIES」は、今年、ベルリン国際映画祭ジェネレーション部門準グランプリを受賞したほか、第35回サンダンス映画祭で、日本人初の審査員特別賞・オリジナリティ賞を受賞しました。長久監督は「この作品は僕のすべてをかけて作った作品です。すべての若い人たちに、絶望と戦う力を与えられたら良いなと思います」と話していました。

 

審査員のチャールズ・ギルバードは「最後の最後まで驚きに満ち、想像をかき立てる、素晴らしい独創性」と絶賛。審査員のジェーン・カンピオン監督は「とってもクレイジーで、とても革新的で、すごく新しい」と評価しました。

 

たしかに非常に独創的な映像表現ですが、どこか懐かしい感触も覚えました。生きるのが辛い思春期のカオスを必死に表現しようとした1970年代の自主制作映画に通じています。しかし、突き抜けた境地は、現代的です。

 

次にどんな作品をつくるのか、非常に楽しみな監督です。


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実写版「アラジン」、娯楽作品としては満点に近い映画

  • 2019.08.17 Saturday
  • 09:48



今年は、ディズニーアニメの実写映画化が相次いで劇場公開されています。


春に公開されたティム・バートン監督の「ダンボ」に続いて、1992年の名作アニメの実写版「アラジン」が公開されました。

 

「アラジン」は、ガイ・リッチー監督。映像表現の個性が強い監督ですが、キレのあるカメラワークが、アラジンの世界を、より魅力的にしています。

 

豪華絢爛という言葉がぴったりで、最初から最後まで楽しめます。娯楽作品としては満点に近い映画です。ストーリーは、単純といえば、単純ですが、実写化では、現代的な味付けがされています。

 

中東や南アジアの異なる民族、たくさんの国の人たちが登場します。アラジン役はエジプト系、ジャスミン役はインド系、ジャスミンの付き人ダリア役はイラン系の俳優です。


リッチー監督は「特定の文化や肌の色、民族にスポットを当てることが大嫌い」と話しています。


またジャスミンを通じて女性の自立が、はっきりと打ち出されています。ランプの精ジーニーも、自由を得ます。

 

ディズニー・アニメの実写化は、個性的なベテラン監督を起用し、現代的な味付けをしながら、見事な娯楽作に仕上げ、おおむね成功しているといえます。

 

1996年、「101(ワン・オー・ワン)」が「101匹わんちゃん」の実写版として公開され、グレン・クローズがクルエラを演じました。これが、名作アニメ実写化の先駆けです。なかなか面白いと思いました。

 

しかし、今回のような早いペースの実写映画化は、ここ数年のことです。名作アニメが、形を変えて映画になること自体は、楽しいことですが、ここまでハイペースだと、過去の遺産を食いつぶしていくことになるのではないかと、少し心配にもなります。


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映画「ROMA ローマ」の「痛いほど美しい」シーン

  • 2019.06.23 Sunday
  • 12:27



「ROMA ローマ」は、アルフォンソ・キュアロン監督が、1970年代のメキシコを舞台に、中産階級の家庭の1年を、若い家政婦の視点から描いたNetflixのオリジナル作品です。「ローマ」という題名は、舞台となるメキシコシティのコロニア・ローマ地区から、取られました。

 

キュアロン監督は、脚本・撮影も手がけ、監督自身の幼少期の体験をもとに、家族のドラマを全編モノクロ映像で描きました。撮影監督・エマニュエル・ルベツキが参加できなかったので、監督が撮影監督も兼ねています。「天国の口、終りの楽園」(2001年)以来、17年ぶりにメキシコで制作・撮影しました。

 

冒頭、清掃をしている石の床が映し出され、排水溝に水が流れ込む映像が延々と続きます。その水に、空と通りかかった飛行機が映し出されます。その美しさに、息を飲みました。この作品は、「痛いほど美しい」シーンが、何度も登場します。

 

主人公のクレオは、住み込みの家政婦として働いています。クレオは、先住民の血を引いています。中産階級の夫婦と彼らの4人の子供、祖母、同じく家政婦のアデラと暮らしています。掃除、料理、子供の送り迎えなどの日常が、ゆっくりと描かれていきます。

 

淡々とした日々に、さまざまな出来事、事件が起こります。1970年代のメキシコが舞台なので、警官隊が学生を虐殺する場面などが登場します。それが、日常の中で突然起こる点が、異様にリアルです。クレオは、最後に家族と強いきずなで結ばれます。自らも移民であるキュアロン監督が、静かにデリケートに移民問題を提起した作品でもあります。

 

その美しい映像は、可能なら劇場で観るべきです。映画館で観ることができた幸運に感謝しています。


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映画「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」神話的な美しさを放つ

  • 2019.06.23 Sunday
  • 08:28



「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」は、ゴジラをハリウッドが映画化した「GODZILLA ゴジラ」のシリーズ2作目。前作2014年から5年後の世界が舞台です。前作は、軍人、兵士を中心に描かれましたが、今回は研究機関「モナーク」の研究者たちが中心です。モスラ、ラドン、キングギドラなどの怪獣たちが次々と復活します。

 

マイケル・ドハティが、脚本と監督を務めています。前作から引き続き、芹沢猪四郎博士役を演じた渡辺謙のほか、チャン・ツィイーが重要な役で出演しています。今回は、芹沢博士の存在が、前面に押し出されていました。

 

怪獣たちは『神話』の生物という設定です。地球の奥深くで生息しているゴジラやモスラたちは、人間に警鐘を発するために、復活します。芹沢博士の「「怪獣は悪ではなく、自分たちの世界を取り戻そうとしているだけ。我々こそが、ペットだ」という主張が、この映画の中心テーマです。

 

ネタばらしになるので、あまり詳しくは話しませんが、非常に複雑な思いに襲われる場面があります。突っ込みどころも満載な場面ですが、あえてこのシーンを盛り込んだドハティ監督の思いも分かります。その場面で芹沢博士は、実際にゴジラに触れ、話しかけます。

 

今回は、怪獣たちが主役です。迫力に満ちたバトルシーンは、まさに神話的な美しさを放っています。ゴジラとキングギドラの激突は、本当に見ごたえがあります。そしてクイーンと呼ばれるモスラは、ため息が出るほどの優雅な美しさがありました。

 

ただ、ストーリー展開は粗さが目立ちます。特にハリウッド映画お決まりの家族ドラマが、めちゃくちゃです。ハリウッド映画に対する皮肉としか思えない出来です。

 

日本語吹き替え版は、主人公の声が若すぎるので、字幕版をお勧めします。音楽を含め、日本のゴジラへの驚くほどの敬意、リスペクトを感じます。ラストシーンで、怪獣たちがゴジラにひれ伏すという、椅子から転げ落ちそうになる場面がありますが、映画も、日本版のゴジラにひれ伏しています。

 

次作は、完結編「ゴジラ対コング」。今回は5年待たされましたが、「ゴジラ対コング」は、嬉しいことに来年2020年劇場公開の予定です。アメリカでは、2020年3月とアナウンスされていますが、今回と同じく日本でも同時公開されるかもしれません。キングコングのほかに、どんな怪獣たちが登場するかも、楽しみです。

 


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映画「ねじれた家」

  • 2019.05.30 Thursday
  • 23:23


 

 


アガサ・クリスティーが1949年に発表した「ねじれた家」を映画化しました。監督は、ジル・パケ=ブレネール。イギリス映画らしい品のある、ミステリアスな雰囲気が楽しめます。

 

 

 

冒頭、大富豪レオニデスが毒殺されます。私立探偵のチャールズは、レオニデスの孫娘で元恋人のソフィアから捜査を依頼され、レオニデスの屋敷を訪れます。屋敷には3世代にわたる一族が同居し、巨額の遺産をめぐって疑惑や嫉妬、憎悪が入り乱れています。

 

チャールズが、いろいろ推理を巡らせていく中盤は、ややもたつきますが、衝撃のラストは、なかなかスリリングでした。グレン・クローズは、さすがの存在感でした。


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女性映画監督15人の短編オムニバス映画「21世紀の女の子」

  • 2019.05.28 Tuesday
  • 18:56



「21世紀の女の子」は、山戸結希(やまと・ゆうき)監督が、企画・プロデュースを手がけ、自身を含む1980年代後半〜90年代生まれの女性映画監督15人がメガホンをとった短編オムニバス映画です。


「自分自身のセクシャリティあるいはジェンダーがゆらいだ瞬間が映っていること」を共通のテーマに、各監督が1編8分以内の短編として制作しました。

 

「21世紀の女の子」は、既存の「女の子」の狭いイメージを壊しつつ、「女の子」の多面性を肯定する試みです。「女の子」という型にはまった作品ではなく、さまざまな「女の子」が登場します。

 

安川有果(やすかわ・ゆか)監督「ミューズ」から始まりました。監督の美意識が凝縮された作品にうちのめされます。次の竹内里紗(たけうち・りさ)監督の「Mirror」も、同性愛をめぐる緊張度の高い作品です。東佳苗(ひがし・かなえ)監督「out of fashion」は、柔らかな映像ながら生き方を鋭く問います。3作品とも濃厚な作品で、かなり疲れました。このままノンストップで15作品を見続けられるか、不安になります。

 

しかし枝優花(えだ・ゆか)監督「恋愛乾燥剤」は、軽めの学園コメディで助かりました。全体にシリアスな内容が多いものの、温泉旅館が舞台の首藤凜(しゅとう・りん)監督の「I wanna be your cat」、中華料理店が舞台の山中瑶子(やまなか・ようこ)監督の「回転てん子と、どりーむ母ちゃん」など、独特なユーモアを漂わせた作品もあり、表現の多様性に癒されます。なかなか新鮮な体験でした。

 

映画界で、パワハラやセクハラが問題になりましたが、根底には差別に支えられた閉鎖性があると思います。メジャーの映画を監督した女性は、この20年で3%というデータがあると山戸監督が話していましたが、映画という表現も多様に見えて、狭い枠に閉じこもっているのかもしれません。「21世紀の女の子」は、そういう閉鎖性への挑戦でもあります。

 

ラストに置かれた山戸結希監督の「離ればなれの花々へ」は、大きな広がりを持つ「女の子」の肯定であるとともに、映画という表現への揺るぎない信頼を感じました。

 

映画のポスターは可愛らしいですが、作品自体は衝撃的な内容が多いです。

 

エンディング曲「LOW hAPPYENDROLL -少女のままで死ぬ-」も、可愛らしい声ですが、歌の内容はかなり辛辣です。

 


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映画「キングダム」は画期的な傑作

  • 2019.05.28 Tuesday
  • 17:56


 

 

原作「キングダム」は、紀元前、中国の春秋戦国時代を舞台にした原泰久のコミックです。「週刊ヤングジャンプ」で2006年から連載が続けられています。現在54巻まで単行本が発刊。 その歴史巨編「キングダム」を、佐藤信介監督が実写映画化しました。

 

 

 

人気コミックの実写映画化が、相次いでいますが、「キングダム」の劇場版実写化のニュースを聞いたときに、あの壮大なスケールの群像劇が、はたして日本映画の実写化に耐えられるのかと、正直不安でした。

 

しかし、その不安は、すぐに感動と興奮に変わりました。俳優たちの熱演と大規模な中国ロケが生かされた画期的な傑作です。

 

原作者の原泰久が、映画化にあたって脚本に参加したことが良い方向に作用しました。「ちゃんと2時間の中で成立する、起承転結のある作品にしたい」という思いで、1年にわたる脚本会議に参加し、完成した脚本について「すごくいい脚本になって送り出せた」「原作の1巻から5巻までの内容と映画の内容を比べると圧倒的に映画が勝ってます」と話しています。


主人公・信を演じた山賢人の迫力には驚きました。間違いなく代表作になるでしょう。欠点は、イケメンすぎることだけです。

 

吉沢亮は、奴隷の漂と秦の王「えい政」の二役をみごとに演じ分けています。えい政の気品、冷静さと熱い思いに、ほれぼれしました。イケメン俳優のレベルを軽々と超える名優の誕生です。

 

橋本環奈は、河了貂をかわいらしく演じました。熱量の高い作品の中で、良いアクセントでした。

 

山の王の楊端和を演じた長澤まさみのアクションが、あまりにもかっこよいです。クールな美しさがあります。

 

秦の6将軍最後の生き残り・王騎を、筋トレでムキムキになった大沢たかおが演じています。さすがの存在感です。

 

Twitterで「キングダム」を観た感想を、4択で答えてもらいました。770人が投票してくれました。
「とても良かった」40%
「まあ良かった」29%
「あまり良くなかった」9%
「全く良くなかった」22%
「とても良かった」が一番多かったです。

 

今回の映画化は、原作5巻までの内容。まだ、始まったばかりです。まずは王騎の最後までの早期のシリーズ化を切望します。

 

世界公開も決まっています。アクション主体の日本映画が、世界の人々の心に届くかどうか。とても楽しみです。


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映画「ダンボ」

  • 2019.04.30 Tuesday
  • 21:25



「ダンボ」は、1941年、ウォルト・ディズニーが制作したアニメ映画が有名です。誰もが知っている「ダンボ」を、ティム・バートン監督が実写映画化に挑戦しました。

 

冒頭のサーカス団を乗せた汽車のシーンから、一気にバートンワールドに引き込まれます。世界中から本物の曲芸師を呼び寄せてリアリティーを追求しています。

 

ダンボは、言葉を話しませんが、表情豊かでかわいいです。これだけで、この作品は成功したと言えます。はらはらする飛行シーンも見事です。

 

ディズニー映画ですが、壮大なテーマパークである「ドリームランド」が、後半では否定的に描かれます。ディズニーランド批判となりかねないストーリー展開に、ディズニーの懐の深さを感じました。

 

ラストシーンでは、ダンボ親子は、母親が生まれた自然の中で、多くのゾウたちと暮らし始めます。


アウトサイダーを肯定するバートン監督のスタンスは変わっていません。バートン・フアンにとっては、もっと毒を期待してしまいますが、これはこれでなかなか意味深な作品だと思います。


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映画「ふたりの女王 メアリーとエリザベス」

  • 2019.04.30 Tuesday
  • 21:22


 

 

「ふたりの女王 メアリーとエリザベス」は、16世紀の英国を生きた2人の女王を描いた歴史ドラマです。ケイト・ブランシェット主演の「エリザベス」を手がけたプロデューサーが、エリザベスと同時代に生きたメアリーに着目して製作しました。

 

 

 

監督は、ロンドンの演劇界で活躍する女性演出家で、映画監督はこれがデビュー作となるジョージー・ルークです。

 

16歳でフランス王妃となりながら、2年後に未亡人になったメアリーは、故郷のスコットランドに帰国し、再び王位の座に就きます。陰謀や内乱などによって何度も王座を追われそうになりながら、厳しい現実と向き合います。一方、イングランドを統治するエリザベスは、自分と違い、結婚して子どもを産んだメアリーに、複雑な思いを持っています。

 

メアリー・スチュアート役をシアーシャ・ローナン、エリザベス役をマーゴット・ロビーが演じています。二人の複雑で波乱にとんだ関係が描かれます。ただ、人物造形が十分に定まらないために、物語は膨らみません。とりわけ男性の描き方が弱すぎます。

 

一方、スコットランドの壮大な自然描写は、胸を打ちます。天候不順の中、スコットランドでの大規模なロケーションにこだわった監督の思いは伝わってきます。


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