TVアニメ「正解するカド」

  • 2017.04.22 Saturday
  • 20:05



放送中のTVアニメ「正解するカド」に注目しています。オリジナルのフルCG作品です。村田和也総監督。シリーズ構成は、小説家の野崎まど。本格的なSFです。制作は東映アニメーション。東映アニメーションとしては、初めてTVシリーズです。

 

東映アニメーションは、2014年劇場公開の「楽園追放」で、新しいフルCGアニメのノウハウを蓄積しました。「正解するカド」では、その蓄積を生かしつつ、再び前人未踏の表現に挑戦しています。

 

羽田空港の滑走路に、1辺が2kmの巨大な正立方体が出現し、旅客機256便が、乗員乗客もろとも立方体に飲み込まれます。30時間後。立方体上部に、ヤハクィザシュニナと名乗る人物と旅客機に乗り合わせていた国内最高のタフネゴシエーター、交渉官の真道幸路朗が現れます。そして日本政府との交渉を求めます。緊急事態に政府関係各省庁が連携する様子は、「シン・ゴジラ」を連想させます。

 

前日譚となる第0話はAmazonプライム・ビデオで独占配信されました。

真道幸路朗の交渉官としての優秀さを描いています。付け足しの話ではなく、物語に膨らみを持たせる濃い内容です。

 

「正解するカド」は、2015年3月から本格的にプロジェクトが始動しました。フルCGアニメは、ロボットものが多いのですが、ロボットが登場しない人間ドラマ中心の新たな表現に挑んでいます。SFですが人間ドラマとしても、見ごたえのある展開です。

 

映像的には、巨大な立方体・カドが変化するシーンが美しいです。3Dフラクタルというアイデアは、フルCGアニメにぴったりの表現です。フラクタルアニメは、神秘的で複雑な動きが、計算式で自動制作できます。

 

村田和也総監督は「完成したカドはイメージ通りの仕上がりになったのですが、実は一箇所だけ式の記載をミスしているんです。そのヒューマンエラーが独特の形状を生み出すという良い結果に繋がりました」と話しています。面白いですね。

 

3Dフラクタルで動くカドの内部は、Unityでつくられているそうなので、VRカドとしてアプリ化、もしくは360度全天球動画として公開してほしいです。Twitterで直接お願いしました。カドの内部をVRで体験したいです。

 

村田和也総監督が「オリジナルのフルCG作品という予測不能な要素も多く不安もあるわけですが、それ以上に野崎さんが創出したストーリーがとても奇抜なものだったので、映像としてどう表現するかの方がはるかに難題でした」と話しているので、期待が膨らみます。

 

先が読めないオリジナルストーリー。毎回、今後の展開を予想しています。「魔法少女まどか☆マギカ」を見続けたときのドキドキ感を思い出します。「魔法少女まどか☆マギカ」も、あんな壮大な展開になるとは予想できませんでした。

 

深読みをする楽しみもあります。ヤハクィザシュニナは「世界を推進する」と言います。私は、これからの急速なテクノロジーの進展を象徴していると勝手に思っています。

 

アニメ化に合わせて、早川書房から「誤解するカド ファーストコンタクトSF傑作選」というアンソロジーが発売されています。筒井康隆の「関節話法」など10篇を収録しています。


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長編テレビアニメ『龍の歯医者』がNHK BSプレミアムで放送

  • 2017.03.25 Saturday
  • 22:25



日本アニメ(ーター)見本市が、2014年11月に設立しました。オリジナル短編アニメ作品を、庵野秀明(あんの・ひであき)が代表をつとめるスタジオカラーが制作し、インターネットで配信しました。「龍の歯医者」は、その記念すべき第1作でした。作家の舞城王太郎が監督・脚本を手掛けました。

 

龍の国で、龍を虫歯菌から守る龍の歯医者たちの物語ですが、ほんの触りのエピソードです。大きなファンタジーの、短い一場面を描いたような実質7分間の作品でした。

 

この作品を原作として、長編テレビアニメ『龍の歯医者』が、2017年2月18日と25日にNHK BSプレミアムで放送されました。スタジオカラーが初めて手がけたTVアニメとなりました。監督は鶴巻和哉です。

 

前後編合計90分の作品です。物語は、大きく動き、想像できない展開を見せます。しかし、それでも、壮大なドラマの一部分を紹介されたような感覚でした。続きが観たいと思わせる作品です。

 

主人公の野ノ子を、清水富美加が声優として演じていたことが、今となっては貴重な作品と言えます。初の主役ながら、なかなか落ち着いて魅力的な声優ぶりでした。

 

日本アニメ(ーター)見本市で配信された短編は、長編になる可能性を秘めた作品も多く、「龍の歯医者」のような長編化が実現してほしいと思います。長編版の「龍の歯医者」では、日本アニメの大きな可能性をあらためて確信しました。


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TVアニメ「昭和元禄落語心中-助六再び篇-」2010年代を代表するアニメの一つになりそう

  • 2017.02.26 Sunday
  • 21:28



「昭和元禄落語心中」の2期です。原作の持ち味を十分に活かし、1期にも増してメリハリのある素晴らし仕上がりです。落語心中という題名は、主人公の八雲が「自分の代で、落語を終わらせよう」という思いを表しています。

 

毎回、落語の語りのうまさにしびれています。それは、声優のうまさにしびれているということでもあります。

八雲が心筋梗塞で倒れ、みよ吉と二代目助六の事故死の真相が明らかになります。毎回、息を飲んで見つめています。2010年代を代表するアニメの一つになりそうです。


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TVアニメ「クズの本懐」、表現のアブーを突き抜けそう

  • 2017.02.26 Sunday
  • 13:37



「クズの本懐」は、横槍メンゴの漫画のアニメ化です。監督は「がっこうぐらし!」の安藤正臣 。人間の孤独と欲望。登場人物の心の揺れを、丁寧に追いかけています。そして、ここまでやるかというくらいの描写が続いています。複雑な人間関係が、これからどうなっていくのか。眼が離せません。ひりひりする感覚が好きです。

 

漫画のコマ割りを意識したアニメ表現と、心に刺さる言葉。これまでの表現のアブーを突き抜けた作品になりそうです。


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TVアニメ「小林さんちのメイドラゴン」京アニによるドタバタコメディ

  • 2017.02.26 Sunday
  • 13:34


 

 

 

 

 

「小林さんちのメイドラゴン」は、クール教信者の漫画「小林さんちのメイドラゴン」のアニメ化です。京都アニメーションの制作。「らき☆すた」「氷菓(ひょうか)」の武本康弘(たけもと・やすひろ)監督です。オープニング映像が、なかなかシュールです。

 

京都アニメーションによる、最近珍しいドタバタコメディです。作画のタッチも、コメディ調。価値観の大きく違う人間とドラゴンが、一緒に暮らしていく物語です。ドラゴンの破壊力にひやひやしながら、毎回楽しんでいます。異質な他者との共生。ギャグとシリアスの比率が絶妙です。7話のコミケに異界の人たちがコスプレに見せかけてたくさん参加しているという設定は、なかなか面白かったです。

 


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TVアニメ「幼女戦記」、幼女ターニャの目つきが悪い

  • 2017.02.26 Sunday
  • 00:00



 

リストラ担当のサラリーマンが、恨みをかってホームから突き落とされ、存在Xによって魔法が存在する異世界の幼女ターニャに転生させられます。記憶は引き継がれているというところがポイントです。

 

幼女ターニャの目つきが悪くにくたらしい表情が、魅力です。シリアスな展開の中でのギャグ要素も効いています。思い通りにならないターニャの苦悩を描いていく、独自の世界観がユニークです。オープニング曲「ジンゴ・ジャングル」が強烈な個性を放っています。

 


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TVアニメ「鬼平」、原作の良さが生きています

  • 2017.02.25 Saturday
  • 23:59



ことし2017年に誕生50周年を迎えた池波正太郎の時代小説『鬼平犯科帳』。長谷川平蔵が、悪人たちを裁く時代劇の古典です。その小説がアニメ化されて放送されています。池波作品初のアニメ化です。

 

本格的な時代劇アニメは貴重なので、どうなるのだろうと、毎回見続けてきました。30分枠の1話完結。やや駆け足ながら、きっちりと物語をまとめています。原作の良さが生きています。平蔵は若く、謙虚で寛容な人物として描かれています。ジャズを採用したことも、良い味になっています。

 

アニメの制作発表で丸山正雄プロジューサーは「「アニメに携わって約半世紀、時代劇と言われるタイトルに出会えたのは5本の指に足るぐらいでしかない。それが今回、十年に一回のチャンスが巡って来た」と意欲を見せていましたが、上質なアニメに仕上がっています。

 


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TVアニメ「リトルウィッチアカデミア」、懐かしい味わい

  • 2017.01.24 Tuesday
  • 18:58



TVアニメ「リトルウィッチアカデミア」は、1月から始まったTRIGGER制作のオリジナルアニメ作品。魔女シャイニィシャリオに憧れてルーナノヴァ魔法学校に入学したアッコが主人公です。監督は、吉成曜(よしなり・よう)。

 

「リトルウィッチアカデミア」(25分)は、2013年に『アニメミライ2013』の一作として劇場公開されました。2015年10月9日には続編として「リトルウィッチアカデミア 魔法仕掛けのパレード」(56分)が劇場公開されています。そして今回のテレビシリーズ。続編ではなく完全新作です。

 

TRIGGERらしい実験を含みながらも、気持ちよく動き回るアニメ表現は、往年のディズニーアニメのような懐かしい味わいもあります。






TVアニメ「クズの本懐」、ドキドキする甘い毒

  • 2017.01.24 Tuesday
  • 18:56



TVアニメ「クズの本懐」は、横槍メンゴの漫画のアニメ化です。フジテレビ「ノイタミナ」枠で、1月から放送中。監督は「がっこうぐらし!」の安藤正臣(あんどう・まさおみ) 。

 

安楽岡花火(やすらおか・はなび)と粟屋麦(あわや・むぎ)は高校生のカップルですが、2人には他に好きな人がいて、互いにそのことを知りながら付き合っています。お互いを好きにならない、どちらかの恋が実ったら別れることを条件にしています。

 

切ない心の揺れを、繊細に追いかけています。ドキドキする甘い毒に満ちています。漫画のコマ割りを意識したアニメ表現が新鮮です。

 






京都アニメーションの新作アニメ「小林さんちのメイドラゴン」

  • 2017.01.23 Monday
  • 23:26



「小林さんちのメイドラゴン」は、京都アニメーションによるクール教信者による漫画「小林さんちのメイドラゴン」のアニメ化です。「らき☆すた」「氷菓(ひょうか)」の武本康弘監督。


システムエンジニアの小林さんは、酔っぱらった際に迷い込んだ山で異世界のドラゴン・トールを助けます。トールは人間のメイドに姿を変え、小林さんのお世話を始めます。小林さんの家にはドラゴンの仲間たちが集まるようになります。

 

京都アニメーションの丁寧な作画による、最近珍しいドタバタコメディですが、意外に面白いです。人間世界の価値観とドラゴンの価値観が、食い違っていながら、なんとか一緒に生活していく姿が、微笑ましいです。






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