No Maps 2016 札幌国際短編映画祭2016・インターナショナル・プログラム

  • 2016.11.02 Wednesday
  • 14:35


 

 

No Maps 2016 札幌国際短編映画祭2016・インターナショナル・プログラム

 

 

★I-A 初めての方に!
分かりやすい構成の作品が集められていますが、作品の質が低いわけではありません。鉄道駅員の葛藤、妄想を描いた「13番ホーム」は、凝った映像表現が印象的です。
ジェーン・バーキンが主演した「彼女とTGV」は、家のそばを通る高速列車に旗を振り続けた孤独な女性と鉄道運転手の交流を描いたハートウオームな作品です。TGVテジェヴェは、フランス国鉄が運行する高速列車の意味です。美しい映像とともに、ジェーン・バーキンの好演が、ストレートな感動を運んできます。
★I-B ちょっと刺激的 
パソコン画面の「ゴミ箱」をひっくり返えす最初の「トラッシュ・キャット」は、2分足らずのコメディですが、あとは、重いテーマの作品が目立ちました。

「ダダイスム」100周年を記念した「A DAD」は、相当に毒のある作品。シリアのコバニを訪れたクルド人スナイパーを淡々と追ったドキュメンタリー「スナイパー・オブ・コバニ」も、相当に重いです。

オーケストラの指揮中に倒れた60歳のヘレンが五感を失われていく過程を描いた「感覚」は、衝撃的です。スエーデン作品。私の中では、グランプリに匹敵します。

★I-C もう一つの世界
ダニエル・マロイ監督の「ホーム」は、見事な脚本です。いつも鼻血が出ているエバを描いた「E.W.A.」の斬新な鼻血アートに感心しました。地球が重力を失う世界を精緻なCGで描いた「ゼロ」は、父子の人間ドラマとともにハリウッド映画の味わいでした。

★I-D 多様な視点
2003年、日本。経済不況の中で人々の希望となった、一度も勝てなかった馬「ハルウララ」のドキュメンタリー「負け組の星、ハルウララ」は、アメリカのミッキー・ドーゲイ監督。アメリカの監督が作品化したことに驚きましたが、「勝ち組絶対支配」のアメリカ社会の批判も込められています。

★I-E タッチ・ザ・ハート
ブタの屠殺場で働くエドガーが、ショックのあまり声がブタになる物語「ボイスレス」。カナダのデイビッド・ウロス監督作品。物語は衝撃的に展開します。作品部門のグランプリを受賞しました。ブルガリアのボヤ・ハリザノバ監督の「ラブ」は、友人の遺品を家族に届ける物語。ゆっくりと時間が流れ、静かに深く胸にしみます。

★I-F 人生はドラマ
まさにドラマチックな作品のほか、かなりひねりの利いた作品もありました。チェロの首席奏者の葛藤を描いた「ホールド・オン」の緊迫感は素晴らしかったです。一番最後に上映した「合唱」。ハンガリーのクリストフ・ディーク監督の作品は、美しい歌声にすべてを込めた感動作でした。

ことしも、本当に多彩な物語、映像表現を観ることができました。onedotzeroの復活もうれしかったです。No Mapsとして、映像、音楽、ITがより融合し、新しい表現世界を切り開いていくことを期待します。私は、VRがその場として有効だと考えています。


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No Maps 2016 札幌国際短編映画祭2016・北海道セレクション&ファミリー&チルドレン

  • 2016.11.02 Wednesday
  • 14:32


 

 

No Maps 2016 札幌国際短編映画祭2016・北海道セレクション&ファミリー&チルドレン

 

 


★北海道セレクション
中鉢貴啓(ちゅうばち・たかひろ)監督の「きづき」。センスは良いですが、やや冗長でした。片岡翔監督の「流星と少女」。うまい。なんと、今話題の新海誠監督の「君の名は。」とシンクロしています。
山口洋介監督の「ファイト!」。HTB「平岸我楽多団」ショートドラマ。テレビ局AD奈々子の奮闘記です。テンポが良くてすごく面白いです。才能を感じさせます。

★ファミリー&チルドレン
アニメ10作品のプログラム。少女が森でドラゴンと一緒に音楽を演奏する心温まる「ミュージカル・ドラゴン」は、なかなか味わい深い作品でした。

ミーアキャットとハゲワシの戦いをテンポよく描いた「つかまえろ」は、きれいにまとまっていました。「ムーム」の人間がいなくなってしまった世界で、物に宿っている思い出を解放するという世界観が素敵でした。


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No Maps 2016 札幌国際短編映画祭2016・ナショナル・プログラム

  • 2016.11.02 Wednesday
  • 14:31


 

 

No Maps 2016 札幌国際短編映画祭2016・ナショナル・プログラム


★N-A
「10ミニッツ」は長澤雅彦監督。山口県下松市(くだまつし)の下松フィルム・コミッションが自主製作した映画です。
市内在住の高校生からの応募作で、インターネットラジオに取り組む高校生の友情を描かれていました。作家・室積光(むろづみ・ひかる)さんに脚本。大人の視点が加わって脚本が、よく練られていました。すがすがしい。


上田慎一郎監督の「テイク8」は、一番笑いました。自主映画監督の隆夫は恋人の茜を花嫁役に結婚をテーマにした映画を撮影中。そこに茜の父が見学に来ます。2014年『彼女の告白ランキング』ほどの破壊力はありませんが、笑いのツボを心得ていて、展開がいちいち笑えます。

板津匡覧(いたづ・よしみ)監督のアニメ「みつあみの神様」も、味わい深い作品です。
★N-B
泉原昭人(いずはら・あきひと)監督のアニメ「ウィータ・ラカーマヤ」。静かな幻想世界に引き込まれます。菅原達郎監督の「LIFE IN THE HOME」は、時間が迷宮化し交錯する忘れがたい家族の物語です。

★N-C
山口洋介監督の「少年のバス」。少年2人の交流を淡々と描きます。計算された映像とストーリー。HTB 平岸我楽多団で2016年3月18日に放送しました。近浦啓(ちかうら・けい)監督の「なごり柿」。東京と雪深い地方の日常が対比的に描かれます。落合賢(おちあい・けん)監督の「どす恋ミュージカル」。相撲部のメンバーによるミュージカル、面白くないわけがありません。


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No Maps 2016 札幌国際短編映画祭2016・フィルムメーカー・プログラム

  • 2016.10.24 Monday
  • 12:29


 

 

札幌国際短編映画祭2016・フィルムメーカー・プログラム

 

 

一人の監督が複数の作品を応募するプログラムです。

★F―A
巨匠山村浩二監督がコンペに応募してきました。写真家エドワード・マイブリッジの波乱な人生と、母と娘の物語が、バッハ「蟹のカノン」によって紡がれる「マイブリッジの糸」。年をとった鰐は、旅の途中で出会った蛸と紅海へと旅立つ「年をとった鰐」。エリック・サティのバレエ音楽「パラード」をアニメーションで再現するサティの「パラード」。いずれも確かな技術と自在なアイデアが光ります。

カリフォルニア在住の韓国人エリック・オー監督は、「グンター」など8作品で構成。まだ若い、これからの監督です。

★F―B
シドニーを中心に活躍しているヤーニ・ウォーノック監督。「マン・オン・アース」「遊び仲間」「ハッピー・ウイズ・ベアー」「ホームボディーズ」の4作品。孤独な人生を、異様なまでに生々しく、しかしコミカルに描いています。哀しみもたたえたこの才能は、貴重です。グランプリ受賞は納得です。

ノルウェー出身のスティアン・ハフスタッド監督。「人類のために」「イマジナプト」「ゲティング・イン」。なかなか楽しい、ユーモアあふれるテンポの良い作品です。

★F―C
カズ・ツァイ監督。「最後の一服」「千羽鶴」「終わりは始まりで終わり」。自分と真摯に向き合うような作品。「終わりは始まりで終わり」が印象的でした。

ドイツのリコ・マヘル監督。「傷つき合うまで」「テクニカラー」「楽園の人々」。重たい映像。「テクニカラー」の映像美が傑出していました。
フィルムメーカー部門らしく、さまざまな監督の個性が楽しめました。

 


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No Maps 2016 没入祭 VR FESTIVAL SAPPORO

  • 2016.10.24 Monday
  • 11:12


 

 

No Maps 2016が、2016年10月10日(月・祝)から16日(日)まで、札幌で開かれました。10周年を迎えた「札幌国際短編映画祭」を核に、「映画」「音楽」「インタラクティブ」のイベントを同時期に札幌市内各所で開催しました。本当に多くのイベントが行われました。「映画」「音楽」「インタラクティブ」が融合する未知の表現領域を切り開く、息の長いイベントがスタートしました。

 

今話題のバーチャルリアリティ、VR関連のイベントを紹介します。VRはさまざまな表現がクロスする場として最適ではないかと思います。

■没入祭 VR FESTIVAL SAPPORO
別世界の中に入ることのできる新しいテクノロジー「VR」。別世界に入るので「没入」です。会場は二つに分かれていました。
★チ・カ・ホ北2条交差点広場
株式会社インフィニットループによる、多視点による臨場感あふれるリアルタイムVR動画配信プラットフォーム、株式会社キロルと株式会社ダブルエムエンタテインメントによる、 Sapporo360〜北海道や札幌の魅力を360度バーチャル体験〜などが展示、体験できました。初音ミクにVRで出会うコンテンツもありました。
★ノルベサの3Fフリースペースではアトラクション系VR 機材を使用していました。株式会社ハシラスが、プロデュースする移動型VRアトラクションイベント「VR CARAVAN」が、日本で初めて札幌で開催されました。記念すべき移動式VR遊園地です。
「Hashilus」は、草原を駆け抜けるVR乗馬レースです。健康機器「ジョーバ」を使用。右手に鞭を持つ新バージョンでした。テクノロジーと身体運動をミックスした先駆的なVRです。2年半前にYoutubeで動画を観て以来、どうしても体験したいVRの一つでした。やっと夢がかないました。
健康機器「ジョーバ」を使うのは初めてでした。予想以上に腰がぐりんぐりん動き、VRでの馬の速さとあいまって、最初は落馬しそうになりました。必死でバランスをとり続け、右手に持っている鞭を振る余裕などありませんでした。乗馬の躍動感を楽しむよりも、むしろ怖さを実感しました。それだけに、身体に深く刻まれる、得難い経験でした。
 
次に体験した「Urban Coaster」は、空中を疾走するジェットコースター。そびえ立つビルの隙間を縫うように超高速で走り抜けます。椅子に座って体験する「Urban Coaster」は、何度も経験していましたが、ブランコに座って宙に浮いた状態での体験は初めてです。映像も精密でカラフルに進化していました。上下左右とビルの間を滑走するときに、しっかりと浮遊感、加速度、重力を感じます。映像を見ているだけで、脳がだまされ、重力を感じる不思議さを実感しました。これが、VRの醍醐味です。

北洋銀行旧本店で実施していたVRシアター にも行きました。
Gear VRを使用し、座った半球型回転椅子はVRに合わせて振動しました。
まず、「進撃の巨人展」で公開された360°体感シアター“哮(こう)” を体験。舞台はトロスト区攻防戦。巨人の大きさが実感できました。立体機動での空中移動が気持ち良かったです。 5分間でした。
GANTZ:O_VRは、現在劇場公開中のフル3DCGアニメーション映画「GANTZ:O」の一場面がVR化しています。「大阪編」が舞台の迫力あるバトルシーンを間近で体験しました。ただ、 3分しかありませんでした。もう少し時間が長ければと思いました。
一番期待していた「攻殻機動隊 新劇場版 Virtual Reality Diver」は、残念ながら体験できませんでした。


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NoMaps2016 長編特別招待上映

  • 2016.10.23 Sunday
  • 20:08


 

 

「MILES AHEAD/マイルス・デイヴィス 空白の5年間」は、101分、マイルス本人を描いた初の映画です。監督・共同脚本・製作・主演は、ドン・チードルです。

 

 

 

「ホテル・ルワンダ」(2004年)でアカデミー賞主演男優賞にノミネートされた実力演技派俳優、ドン・チードルの初監督作品です。すべてのシーンに出演するドン・チードルは、トランペットの吹き方も練習し、マイルスの音楽をしっかりと映画に組み込みました。熱演が分かります。今後、劇場で一般公開されます。札幌が、日本初上映でした。

 

 

「ベートーヴェンならどうする?」は、クラシック音楽をいかにして多くの人たちに伝えるか、活躍する音楽家達を追うドキュメンタリー。ユニークな活動を続けている音楽家達を通してクラシック音楽の可能性を、多面的に浮かび上がらせています。「クラシック」の古さではなく、新しい可能性が実感できます。 監督・プロデューサーは、ジョナサン・ケイズル。75分。

 

「ベートーヴェンならどうする?」という題名は、従来の音楽家たちは、宮廷や有力貴族に仕えていたため、雇い主の依頼されるままに作曲していましたが、ベートーヴェンは自立した音楽家だったことから付けられました。

 

 




 

No Maps2016 onedotzero ultra_vista

  • 2016.10.23 Sunday
  • 12:15


 

 

 

 

 

今年の短編映画祭の国際審査員を努めるシェーン・RJ・ウォルターが創設した、イギリスのムービングイメージフェスティバル「onedotzero」。onedotzeroの北海道セレクションです。6年ぶりに日本で上映しました。23作品、88分。多彩なデジタル映像表現の祭典。尖った表現が多いです。

 

尖った表現の作品の中で、柔らかな感触、平岡政展(ひらおか・まさのぶ)監督のミュージックビデオ「ロエイル・ド・サイクロン」に感動しました。3か月にわたり、コンピューター上で一枚一枚手書きで描いて仕上げた作品です。ぬくもりがあり柔らかで変幻自在。自分も溶けていくような、とても心地良い映像でした。

 

「コミューター・グリッチ」の密度にも驚きました。

ロンドンで活躍しているBlue Zooの30人のアーチストが共同制作した実験的アニメーションです。こちらは、とんがりまくりの映像。わずか1分に、さまざまな表現を凝縮していました。

 




 

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