No Maps 2016が、2016年10月10日(月・祝)から16日(日)まで、札幌で開かれました。10周年を迎えた「札幌国際短編映画祭」を核に、「映画」「音楽」「インタラクティブ」のイベントを同時期に札幌市内各所で開催しました。本当に多くのイベントが行われました。「映画」「音楽」「インタラクティブ」が融合する未知の表現領域を切り開く、息の長いイベントがスタートしました。
今話題のバーチャルリアリティ、VR関連のイベントを紹介します。VRはさまざまな表現がクロスする場として最適ではないかと思います。
■没入祭 VR FESTIVAL SAPPORO
別世界の中に入ることのできる新しいテクノロジー「VR」。別世界に入るので「没入」です。会場は二つに分かれていました。
★チ・カ・ホ北2条交差点広場
株式会社インフィニットループによる、多視点による臨場感あふれるリアルタイムVR動画配信プラットフォーム、株式会社キロルと株式会社ダブルエムエンタテインメントによる、 Sapporo360〜北海道や札幌の魅力を360度バーチャル体験〜などが展示、体験できました。初音ミクにVRで出会うコンテンツもありました。
★ノルベサの3Fフリースペースではアトラクション系VR 機材を使用していました。株式会社ハシラスが、プロデュースする移動型VRアトラクションイベント「VR CARAVAN」が、日本で初めて札幌で開催されました。記念すべき移動式VR遊園地です。
「Hashilus」は、草原を駆け抜けるVR乗馬レースです。健康機器「ジョーバ」を使用。右手に鞭を持つ新バージョンでした。テクノロジーと身体運動をミックスした先駆的なVRです。2年半前にYoutubeで動画を観て以来、どうしても体験したいVRの一つでした。やっと夢がかないました。
健康機器「ジョーバ」を使うのは初めてでした。予想以上に腰がぐりんぐりん動き、VRでの馬の速さとあいまって、最初は落馬しそうになりました。必死でバランスをとり続け、右手に持っている鞭を振る余裕などありませんでした。乗馬の躍動感を楽しむよりも、むしろ怖さを実感しました。それだけに、身体に深く刻まれる、得難い経験でした。
次に体験した「Urban Coaster」は、空中を疾走するジェットコースター。そびえ立つビルの隙間を縫うように超高速で走り抜けます。椅子に座って体験する「Urban Coaster」は、何度も経験していましたが、ブランコに座って宙に浮いた状態での体験は初めてです。映像も精密でカラフルに進化していました。上下左右とビルの間を滑走するときに、しっかりと浮遊感、加速度、重力を感じます。映像を見ているだけで、脳がだまされ、重力を感じる不思議さを実感しました。これが、VRの醍醐味です。
北洋銀行旧本店で実施していたVRシアター にも行きました。
Gear VRを使用し、座った半球型回転椅子はVRに合わせて振動しました。
まず、「進撃の巨人展」で公開された360°体感シアター“哮(こう)” を体験。舞台はトロスト区攻防戦。巨人の大きさが実感できました。立体機動での空中移動が気持ち良かったです。 5分間でした。
GANTZ:O_VRは、現在劇場公開中のフル3DCGアニメーション映画「GANTZ:O」の一場面がVR化しています。「大阪編」が舞台の迫力あるバトルシーンを間近で体験しました。ただ、 3分しかありませんでした。もう少し時間が長ければと思いました。
一番期待していた「攻殻機動隊 新劇場版 Virtual Reality Diver」は、残念ながら体験できませんでした。
電子書籍
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