劇場アニメ「GODZILLA 決戦機動増殖都市 」

  • 2018.06.29 Friday
  • 12:32



「ゴジラ」シリーズ初のアニメ作品として製作された劇場3部作「GODZILLA」監督は、瀬下寛之です。

虚淵玄がストーリー原案・脚本を担当しているので、一筋縄では語れない重層性を持っています。セルルックの3DCGアニメーションを多く手がけるポリゴン・ピクチュアズが制作。映像のキレは、さすがです。
2017年11月公開の「GODZILLA 怪獣惑星」では、ラストで300メートルに成長した、ゴジラアースが登場。絶望感に包まれたまま終わります。
そして5月公開の「GODZILLA 決戦機動増殖都市」。1度地球を脱出しながらゴジラ殲滅のために地球に戻ってきた主人公たちは、2万年間ゴジラ支配のもとで生き延びてきた「フツアの民」に救われます。
しかし、「フツアの民」の生活環境は、主人公たちとゴジラの戦闘で大きな影響を受けます。この辺は、さらっと流していますが、胸が痛みます。
メカゴジラが、都市に変貌していたというアイデアには、うなりました。スティーブン・スピルバーグ監督の「レディプレイヤー・ワン」で、メカゴジラとガンダムがVR内で戦うシーンが登場し、一躍注目を集めたメカゴジラ。メカゴジラは、メカゴジラシティになっていました。そこが今回の戦場です。
ナノメタルをめぐる人類と異星人種族ビルサルドの価値観の違いが、重い問いを残します。メカゴジラシティにゴジラを誘導する戦闘機のバルチャーが、かっこいいです。ここだけはガンダムみたいでした。
主人公たちを影で支える異星人種族「エクシフ」のメトフィエス。思慮深く謎めいた雰囲気を持っていますが、名前の響きが「メフィスト」に近いので不気味でもあります。
次回最終章「GODZILLA 星を喰う者」は、いよいよキングギドラが登場します。そして、おそらくはモスラも。メカゴジラがアッと驚く変化を遂げていましたから、キングギドラやモスラも、ひねった姿で登場するのではないかと思います。ゴジラと人類の関係も、変わるのではないでしょうか。

11月の劇場公開を前に、妄想が膨らみます。

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劇場アニメ「犬ヶ島」

  • 2018.06.29 Friday
  • 12:31



「犬ヶ島」は、ウェス・アンダーソン監督が日本を舞台に制作したストップモーションアニメです。第68回ベルリン国際映画祭オープニング作品として上映、コンペティション部門で監督賞(銀熊賞)を受賞しました。
細部のビジュアル表現が、とても魅力的。とても手が込んでいます。すごい情報量です。アートとエンターテインメントが見事に融合しています。
20年後の日本のメガ崎市を舞台に、東京湾の埋め立て地・ゴミの島に隔離されている愛犬スポッツを探す少年アタリと犬たちが繰り広げる冒険活劇です。絵画をはじめ日本文化への深いリスペクトが込められています。
登場する個性豊かな犬たちには、本物のアルパカの毛を植毛しているので、実在感があります。
「七人の侍」のテーマが、繰り返し流れて感激しました。音楽だけでなく、全編にわたって、黒澤明監督への熱烈なオマージュが感じられます。
アンダーソン監督は、日本文化への熱い思いを披露しつつ、ハリウッド映画の間違った日本文化の紹介を皮肉っています。
13年ぶりに来日したアンダーソン監督は、「日本のありとあらゆる好きなことを網羅して、ひとつの物語に落とし込もうとした」と話していました。

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劇場アニメ「犬ヶ島」

  • 2018.06.29 Friday
  • 12:29



「犬ヶ島」は、ウェス・アンダーソン監督が日本を舞台に制作したストップモーションアニメです。第68回ベルリン国際映画祭オープニング作品として上映、コンペティション部門で監督賞(銀熊賞)を受賞しました。
細部のビジュアル表現が、とても魅力的。とても手が込んでいます。すごい情報量です。アートとエンターテインメントが見事に融合しています。
20年後の日本のメガ崎市を舞台に、東京湾の埋め立て地・ゴミの島に隔離されている愛犬スポッツを探す少年アタリと犬たちが繰り広げる冒険活劇です。絵画をはじめ日本文化への深いリスペクトが込められています。
登場する個性豊かな犬たちには、本物のアルパカの毛を植毛しているので、実在感があります。
「七人の侍」のテーマが、繰り返し流れて感激しました。音楽だけでなく、全編にわたって、黒澤明監督への熱烈なオマージュが感じられます。
アンダーソン監督は、日本文化への熱い思いを披露しつつ、ハリウッド映画の間違った日本文化の紹介を皮肉っています。
13年ぶりに来日したアンダーソン監督は、「日本のありとあらゆる好きなことを網羅して、ひとつの物語に落とし込もうとした」と話していました。

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アニメ「アナと雪の女王 家族の思い出」

  • 2018.05.27 Sunday
  • 09:23


 

 

「アナと雪の女王 家族の思い出」は、アナとエルサが一緒に迎えるクリスマスを描いた22分の短編です。ふたりは、王国のすべての人を招いて、楽しいパーティを開きたいとおもっていました。しかし集まった人々はそれぞれの家庭に受け継がれたクリスマスを過ごすため、帰ってしまいます。ふたりは、自分たちの「家族の伝統」を知らないことに気づきます。

 

サービス満点で、たのしく、安定した面白さがあります。アナ雪ファンにとっては、嬉しいプレゼントでしょう。ただ、私は以前のような、その表現にわくわくするような実験的なショートアニメを同時上映してもらいたいと思います。

 

 


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劇場アニメ「リメンバー・ミー」、陽気でカラフルな「死者たちの世界」

  • 2018.05.27 Sunday
  • 09:22


 

 

劇場アニメ「リメンバー・ミー」を日本語吹き替えでみました。

 

ピクサー・アニメーションの製作。監督は、「トイ・ストーリー3」でアカデミー賞を受賞しているリー・アンクリッチ。

製作総指揮は、ジョン・ラセターです。ことしの第90回アカデミー賞では、長編アニメーション賞と主題歌賞を受賞しました。ピクサーばかり長編アニメーション賞を受賞していますが、この出来栄えなら仕方ないと思います。

 

メキシコの祝日「死者の日」を舞台に、陽気でカラフルな「死者たちの世界」が描かれます。

 

天才的なギターの才能を持つ少年ミゲルはミュージシャンを夢見ていますが、彼の一族は音楽を禁じられています。ミゲルは、夢をあきらめることができません。ある日、憧れの伝説的ミュージシャン、デラクルスのお墓に飾ってあったギターを手にしたとたん、「死者の国」に迷いこんでしまいます。

そこは楽しく美しい世界でした。

 

劇中歌「リメンバー・ミー」の作詞・作曲は、「アナと雪の女王」の「レット・イット・ゴー ありのままで」を手がけたクリステン・アンダーソン=ロペス&ロバート・ロペスが担当しています。

 

劇中歌「リメンバー・ミー」が、物語の大きな鍵を握っています。原題は「Coco」ですが、「リメンバー・ミー」という邦題も悪くありません。「リメンバー・ミー」は、本当に心にしみます。

 

今回もストーリーは良く練られ、意外な展開の果てに、伏線が見事に回収され、奇麗にハッピーエンドを迎えます。あまりにも鮮やかな手さばきに、悔しさを覚えるほどです。

 

今回は、不思議な映像体験でした。映画を観る前に、宣伝のために制作された「Coco VR」を事前に繰り返し体験していたからです。「Coco VR」は、「死者たちの世界」を体験できるVRゲームです。宣伝用といっても簡単なものではなく、本格的に作りこんでいます。「リメンバー・ミー」の世界観をたっぷり体験できます。

 

映画を観ていると、良く知っている場所に出会い、何度も懐かしさを覚えました。自分が良く知っている場所が、映画のロケ地に選ばれたような感じです。それが、架空のアニメで体験できました。映画とVRの新しい関係を実感しました。

 

 


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2017年劇場版アニメ独断ベスト5

  • 2018.02.01 Thursday
  • 19:27


 

 

2017年劇場版アニメ独断ベスト5

 

 

私が2017年に観た作品に限っています。ご了承ください。

 

 

5位★「夜明け告げるルーのうた」

 

湯浅政明監督初の完全オリジナル劇場用長編アニメです。アヌシー国際アニメーション映画祭2017の長編部門最高賞・クリスタル賞を受賞しました。

 

湯浅作品は、作家性が高く、アクの強い独創的な表現が持ち味ですが、「夜明け告げるルーのうた」は、子どもたちも喜びそうな楽しいテンポと雰囲気に満ちています。幅広い層に愛される、さわやかな青春ファンタジー作品と言えます。

 

 

4位★「クボ 二本の弦の秘密」

トラヴィス・ナイト監督の「クボ 二本の弦の秘密」は、実際に人形を一コマずつ動かして撮影するストップモーションアニメです。製作は、スタジオ・ライカ。三味線や折り紙などさまざまな日本文化を盛り込んだ展開で、日本語吹き替えで観るべき作品です。

 

ストーリーがやや単純でご都合主義ですが、精緻でスケール感のある映像のすごさにただただ圧倒され続けます。3Dプリンターの活用など新しいテクノロジーも生かしながら、ストップモーションアニメの底力を見せつけます。

 

3位★「ゴッホ 最期の手紙」

世界で初めて全編が動く油絵で構成された映画「ゴッホ 最期の手紙」は、ドロタ・コビエラ、ヒュー・ウェルチマン両監督の作品です。イギリス・ポーランドの合作。アヌシー国際アニメーション映画祭2017で観客賞を受賞ました。

 

物語は、ゴッホ風の油絵アニメで描かれます。俳優が演じた実写映像をもとに、世界中から集まった125人の画家が6万2450枚の油絵を実際に描き、それをアニメ化するという手法がとられました。

 

デジタル処理と違い、絵の具の盛り上がりや筆のかすれまでが映しだされます。場面場面で、一人一人の画家の個性が感じられます。完成したのが奇跡と呼べる作品です。

ディノスシネマズ札幌劇場で、2月1日まで上映しています。

 

2位★「BLAME!」

 

「BLAME!」(ブラム!)は、弐瓶勉によるSFコミックのアニメ化です。監督・ 脚本は瀬下寛之。人よりも全体像がわからない階層都市・巨大建築物が主人公でした。とても先駆的な内容です。

 

アニメは、見ごたえのある人間ドラマになっています。食料がなくなり滅びようとしていた村が舞台。少女・づるたちは食料探しの旅に出ますが、都市の保安システムに見つかり、攻撃を受けます。絶体絶命のとき、霧亥(キリイ)が現れ、づるを救います。づるは、霧亥を村に連れていき、そこから物語が始まります。

 

霧亥は、西部劇でいえば無敵のガンマンです。少女・づるは、とてもかわいいです。サイボーグの科学者・シボは、立ち振る舞いが、シャープです。作品全体が、とてもスタイリッシュに仕上がっています。

 

 

1位★「ソードアート・オンライン -オーディナル・スケール」

 

シリーズ初の劇場版。川原礫の完全書き下ろしストーリーです。これまで描かれてきたVRではなくAR(拡張現実)を中心に、2026年春が舞台となっています。人工知能、記憶のコピーという大きなテーマも盛り込まれました。

 

2026年、現実世界をフィールドとする拡張現実型のオーグマーが、急速に普及しています。オーグマーを使用して遊ぶゲームが「オーディナル・スケール」。東京の街並みが変わっていくシーンに、ぞくぞくしました。ARによるこれからの新しい現実感覚を示しています。

 

VRとARがその特徴を生かして人間ドラマと絡む、よく練られた構成です。

たたみかける映像の迫力、矢継ぎ早の戦闘シーンは魅力的です。そして人工知能ユナの悲しい秘密。ユナが戦闘シーンで歌う曲も美しいです。

 


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ストップモーションアニメ「クボ 二本の弦の秘密」

  • 2017.12.24 Sunday
  • 18:15


 

 

トラヴィス・ナイト監督の「クボ 二本の弦の秘密」は、実際に人形を一コマずつ動かして撮影するストップモーションアニメです。製作は、スタジオ・ライカ。三味線や折り紙などさまざまな日本文化を盛り込んだ展開で、日本語吹き替えで観るべき作品です。

 

 

 

ストーリーがやや単純でご都合主義ですが、精緻でスケール感のある映像のすごさにただただ圧倒され続けます。3Dプリンターの活用など新しいテクノロジーも生かしながら、ストップモーションアニメの底力を見せつけます。日本語吹き替えで観た方が良い作品です。

『クボ 二本の弦の秘密』で日本語吹替え版の主題歌「While My Guitar Gently Weeps」を吉田兄弟が担当しています。


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「GODZILLA 怪獣惑星」、ゴジラの新たな歴史に立ち会う醍醐味

  • 2017.12.09 Saturday
  • 19:28


 

 

「ゴジラ」シリーズ初の長編劇場アニメ「GODZILLA 怪獣惑星」。静野孔文と瀬下寛之が監督をつとめ、ポリゴン・ピクチュアズが制作しました。ゴジラと人類の闘いを描く3部作の第1部。

 

 

 

20世紀末、さまざまな巨大生物」とそれを凌駕する「ゴジラ」が次々と地球に現われ、人類は半世紀にわたる戦いの末に地球脱出を行います。宇宙に旅立ったものの人類が生存できる環境の星は見つからず、最終手段として危険な長距離亜空間航行をつかった地球帰還を決行します。到着した地球では2万年の歳月が流れており、謎に満ちた生態系がつくられていました。

 

ストーリー原案と脚本は、あの虚淵玄。ハードSF調の重層的で想像を超えた物語は、見応えがあります。そして、圧倒的な絶望感。斬新だった「シンゴジラ」とは別の新たなゴジラ像を提示しています。ゴジラとの戦闘シーンの迫力は、まさに手に汗握るレベルです。

 

ゴジラファンで、劇場アニメを観る人でも、初めてのアニメ版ゴジラには、抵抗感のある人もいます。永い歴史を誇る実写版ゴジラと比較してしまうのは、仕方がないことかもしれません。しかし、ゴジラの新たな歴史に立ち会うという醍醐味があります。目を見張るシーンに出会えます。

 

第2部の「GODZILLA 決戦機動増殖都市」は、2018年5月に公開予定です。


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「ゴッホ 最期の手紙」

  • 2017.11.26 Sunday
  • 19:17


 

 

世界で初めて全編が動く油絵で構成された映画「ゴッホ 最期の手紙」は、ドロタ・コビエラ、ヒュー・ウェルチマン両監督の作品です。イギリス・ポーランドの合作。仏アヌシー国際アニメーション映画祭2017で観客賞を受賞ました。

 

 


ゴッホの死から1年後。青年アルマンは、ゴッホの友人だった郵便配達人の父から1通の手紙を渡されます。ゴッホが弟のテオに宛てて書いた手紙を、テオを探して渡してほしいと頼まれます。


しかし、テオはゴッホの死から半年後、亡くなっていました。アルマンは、なぜゴッホは自殺したのか、ゴッホの死の理由を探るため、ゴッホと関係のあった人物に聞き込みを始めます。


その物語が、ゴッホ風の油絵アニメで描かれます。俳優が演じた実写映像をもとに、世界中から集まった125人の画家が6万2450枚の油絵を実際に描き、それをアニメ化するという手法がとられました。構想から完成までに、7年かかりました。


今では、人工知能を使えば、実写映像を自動でゴッホ風のアニメに変えることができます。インターネットで探すと、人工知能で変換したゴッホ風の動画を観ることができます。


しかし、この作品は実際に人が描いた油絵がもとになっているので、デジタル処理と違い、絵の具の盛り上がりや筆のかすれまでが映しだされます。場面場面で、一人一人の画家の個性が感じられます。メリハリのある色彩の動きを楽しみながら、その質感を味わいました。完成したのが奇跡と呼べる作品です。


ゴッホの「夜のカフェ」という絵画の中に入り込み、自由に移動できるVR作品があります。VR空間にはカフェが広がっています。ゴッホが椅子に座りパイプでタバコを吸い、時折窓の外を眺めます。不思議な体験でしたが、このアニメも、不思議な感覚に包まれました。


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アニメ「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」

  • 2017.10.28 Saturday
  • 13:56


 

 

アニメ「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」は、24年前にフジテレビで放送された岩井俊二監督のテレビドラマが原作です。制作は、シャフト。総監督が新房昭之。監督が武内宣之。観る前から、期待が高まりました。

 

 

 

原作は、TVドラマシリーズ「If もしも」の1作品として1993年8月に放送され、テレビドラマとしては初の日本映画監督協会新人賞を受賞しました。小学生役の奥菜恵と山崎裕太が、みずみずしい演技をみせました。

 

アニメは、伏線を張り巡らせるシャフトらしい表現を見せながら、ガラスのCG表現など新たな領域にも踏み込んでいました。タイムリープものとしての物語のひねり方もまずまずです。ただ、登場人物の年齢を上げたことについては、賛否が分かれると思います。


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