映画「バイオハザード3」は、B級映画のウィルスに感染
- 2015.12.25 Friday
- 18:31
「バイオハザード」シリーズ3作目「バイオハザード3」。今回は、1、2作とはかなり趣が異なります。ラクーンシティのTウィルス感染は、数年で世界中へと広まっています。ゾンビのようなアンデットに埋め尽くされた地上は砂漠と化し、わずかな生存者が限られた資源を求めて移動生活しています。
すべての元凶であるアンブレラ社の陰謀を阻止するために闘うアリスは、離ればなれになっていたカルロスと生存者集団に出会います。ミラ・ジョヴォヴィッチの魅力は認めますが、それだけに頼っている感じがします。
アリスのクローンが登場し「エイリアン4」みたいだなと思っていると、「マッドマックス」的な砂漠のシーン。続いて、ヒッチコックの「鳥」を連想させる展開。さらに、アリスは「AKIRA」になります。どこかで見たようなシーンのパレードが続きます。
広大な砂漠が舞台ですが、映像のスケール感は乏しいです。「バイオハザード」の独自の持ち味は失われ、面白ければ何でもやってしまうB級映画のウィルスに感染しています。B級映画には、B級映画の良さはありますが、これはいただけないです。