いしかわ・じゅんは、基本的にはギャグ漫画
- 2017.02.15 Wednesday
- 07:46
いしかわ・じゅんは、基本的にはギャグ漫画であり、ページ数の少ない埋め草的作品が多いです。初期の活躍は主として二流ないし三流劇画誌です。三流劇画ムーブメントの際には『劇画エロジェニカ』に「憂国」を連載し、ギャグ漫画のスタイルのままにシリアスな長編を書きました。その流れの延長に『週刊ヤングマガジン』というメジャー誌に連載した「約束の地」があります。
いしかわ・じゅんは、三流劇画誌卒業後は漫画雑誌よりも一般週刊誌など活字媒体でのコラムや小説の挿絵描き含む活動が主となりました。文筆業へのシフトが始まったのも掲載誌の人脈によるものです。
いしかわ・じゅんの業界物漫画『フロムK』は、本人は「エッセイ漫画の先駆」として自負があり、1980年代の「エッセイ漫画」というジャンル誕生にあたって、夏目房之介、まついなつき、内田春菊、さくらももこ、西原理恵子らと共に大きな役割を果たしました。