クラウドファンディングが起業のハードルを下げました、Oculusはその象徴です
- 2015.11.23 Monday
- 19:54
昔は、画期的なアイデアが浮かび、製品化を望んでも、普通の人にはそれを実現する資金力がありませんでした。
諦めるか、幸運なら特許を取得してもうける形しかありませんでした。
しかし、インターネットが普及し、世界中の多くの人たちから資金を集めることが可能になりました。クラウドファンディングです。
クラウドファウンディングを使ってアイデアと商品を説明し、資金援助を求め、賛同者から資金を集めます。少数の人から多額の資金を得るのではなく、何百人、何千人、何万人から、少しずつお金を集めるスタイルです。多くのパトロンが、支えることになります。何千人も支援してくれれば、何億円もの資金が確保できます。
クラウドファウンディングで夢を実現したことと言えば、まずこの人でしょう。パーマー・ラッキーです。19歳で没入型バーチャルリアリティを可能にする機器「Oculus Rift(オキュラスリフト)」のプロトタイプを発表し、クラウドファンディングの「キックスターター」で240万ドルの調達に成功しました。そしてOculus VR社を設立します。その革新性が注目を集めて、Facebookが2014年3月に彼の会社を20億ドルで買収したほどです。
パーマー・ラッキーは「Kickstarterなどのコミュニティからの多くの支えがなければ、今日の状況はありえなかったでしょう」と話しています。
Oculus Riftの製品版は、2016年の第1四半期に発売になる予定です。以前なら、資金難で諦めていた画期的な製品が、こうして実現しようとしています。