映画「トールキン 旅のはじまり」

  • 2019.10.04 Friday
  • 20:38



 

フィンランドのドメ・カルコスキが監督し、トールキンの波乱に満ちた半生を描いています。トールキンと作品への敬愛に満ち、当時のイギリスの雰囲気も丁寧に再現しています。FOXサーチライト設立25周年記念作品の第1弾です。

 

トールキンは3歳で父親を失くし、イギリスの田園で母と弟と暮らしています。しかし12歳で母親が急死し、孤児になります。母親の友人で後見人だったモーガン神父によって、名門キング・エドワード校に入学します。

 

エドワード校でトールキンは3人の仲間と出会います。理想に燃えて「芸術で世界を変えよう」と誓い合いますが、第1世界大戦がトールキンと仲間の運命を大きく変えてしまいます。学生時代の熱い友情、第一次世界大戦の悲惨が、胸に迫ります。戦場の場面では、トールキンの作品が幻想的に再現されています。

 

若きトールキンが、架空言語の創造に熱心だったことが随所に描かれます。戦争から生還したトールキンは、大学で教鞭をとりつつ、地道に神話を研究し続けます。

 

最初は自分の子供たちを喜ばせるために物語をつくりますが、その作品は大人を含め幅広い読者を得ていきます。若い時に仲間と約束した「芸術で世界を変える」という目標を実行したと言えます。

 

作品の公開を前に、トールキンの遺族と遺産管理団体であるトールキン財団は「この映画は、我々の許可を得ることなく作られたものであり、我々は製作に一切関与していないということを、明確にしておきたい。よって我々一同、本作とその内容を支持しない」という声明を発表しました。

 

トールキンの遺族が映画化を批判し、不支持を表明したと報道されましたが、声明のニュアンスは「映画で描かれているトールキンのエピソードを事実として支持しない」という、関与を否定するものでしょう。この作品がトールキンへの敬愛に満ちていることを否定することはできません。

 


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